子音/f/の発音(fとph)

子音/f/の発音(fとph)

子音/f/はどんな音?

子音/f/ は上の前歯と下唇の間から空気が摩擦して出る「唇歯摩擦音(しんし まさつおん)」という音です。声帯は振動させない無声音なので、声ではなく息もしくは空気のような音になります。

子音/f/のみの発音

一般的には日本語には存在しない発音(方言などを除く)なので、日本人にとって難しいとされる子音のひとつになります。日本語の「フ」は前歯を使わず、両唇だけで発音されるため、英語の/f/ とは異なります。

/f/の発音の仕方・舌の位置

歯の位置: 上の前歯を下唇に軽くのせる(噛まないように注意)
下唇の位置: 上前歯が触れる下唇の位置は、内側の粘膜部分
→唇は粘膜以外の位置でも/f/の発音はできますが、内側のポジションで発音できるようになると、文や文章になった時にも発音しやすくなります。

*上前歯と下唇の間で空気が摩擦する必要があるため、噛んで隙間をブロックしないように注意しましょう。
コツは、「下唇をグッと噛まない」&「上前歯は下唇の粘膜部分に優しく少し触れる」ことです。また、唇を少しつぼめたり、アヒル口にすることで、正しいポジションにしやすくなります。

/f/の入った英単語

/f/の入った英単語の実際の発音を聞きながら練習してみましょう!

声:音読さん

/f/のスペルは「f」もしくは「ph」(まれに「gh」)

/f/はのスペルは 「f」のことが多いですが、「f」のスペルの発音は有声音/v/になることもあります。

スペル「ph」 は特定の分野でよく出る

スペル「ph」が/f/の発音になる単語は、主にギリシャ語由来になります。

日常語になっているもの

声:音読さん

科学・学術系

physics /ˈfɪz.ɪks/ 物理学(ギリシャ語 physis 自然)

philosophy /fəˈlɑː.sə.fi/ 哲学(philo 愛する + sophia 知恵)

phenomenon /fəˈnɑː.məˌnɑːn/ 現象(phainomenon 表れるもの)

photosynthesis /ˌfoʊ.toʊˈsɪn.θə.sɪs/ 光合成(photo 光 + synthesis 合成)

phonetics /fəˈnet̬.ɪks/ 音声学(phōnē 声)

gh が /f/ になる場合

特定の綴りパターン(-ough, -augh)で、「gh」は/f/ で発音されます。
代表的な単語は以下です。(ゲルマン語・中英語の変化)

enough /ɪˈnʌf/

laugh /læf/

cough /kɒf/

tough /tʌf/

gh が発音されない場合

上記の特定の綴り以外で、「母音+gh が語末 」の時は 「無音」になることが多いです。

例:

high /haɪ/

night /naɪt/

light /laɪt/

また、「母音+gh+tが続く時 」も一般的に「 無音」になります。

night /naɪt/

light /laɪt/

thought /θɔːt/

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