巻かないとできない音声!?【子音 Rの発音】舌の動きと位置

巻かないとできない音声!?【子音 Rの発音】舌の動きと位置

子音/r/(/ɹ/)はどんな音?

英語の子音 /r/ (/ɹ/)は、舌先をどこにも触れずに口の奥へ引き、狭まった隙間から声を出す「歯茎接近音(しけいせっきんおん)」(または後舌隆起接近音)と呼ばれる音です。

日本語の「ラ行」のように舌先で上あごを弾かないため、こもったような、滑らかな響きになるのが特徴です。

子音/r/のみの発音・音声

一般的には日本語には存在しない発音(方言などを除く)なので、日本人にとって難しいとされる子音のひとつになります。

/r/と/ɹ/の発音記号の違い

英語の一般的な辞書では、子音のRは/r/という発音記号を使うことが一般的です。そのため、私のサイトでは基本的に/r/に統一いたします。

/r/を逆さまにした/ɹ/の発音記号は、国際音声記号(IPA)や音声学として、英語の子音「R」のを正確に表す記号になります。
スペイン語やイタリア語など他の言語の発音で「巻き舌」を意味する発音記号が/r/となるため、その区別として正式には/ɹ/が使われます。

母音のR /ər//ɚː/・/ɑr//ɑɚ/・/ɔr//ɔɚ/など

Rのスペルの入った英単語の発音は、子音/r/のみではなく、『母音の「R」』も存在しています。
『母音の「R」』は、/ər//ɑr//ɔr/などの表記方法もあれば、子音のRと区別するために/ɝː//ɚː//ɚ/など別の発音記号をつかうこともあります。詳しくは以下の記事で別途解説しています。


▼Rの強母音/ɚː/ (=/ɝː//ər//ɜr/)

関連記事
image
母音【/ɚː/ /ɝː/ (/ər//ɜr/)】発音の仕方とコツ (er, ur, ir ) 母音/ɚː//ɝː/はどんな音? 母音/ɚː//ɝː/は、日本語の「アー」と発音してしまう日本人が多いですが、大き……

▼Rの弱母音/ɚ/(=/ər/)

関連記事
image
弱いR母音【 /ɚ/ (/ər/)】発音の仕方 と 舌のコツ 母音/ɚ/(/ər/)はどんな音? 母音/ɚ/(/ər/)は、日本語の「アー」と発音してしまう日本人も多いですが、……

▼母音/ɑɚ/(=/ɑr/)

関連記事
image
母音【 /ɑɚ/ (/ɑr/) 】発音の仕方とコツ (「アー」ar) 母音/ɑɚ/(/ɑr/)はどんな音? 母音/ɑɚ/(/ɑr/)は、日本語の「ア」に近い音の次に、/ɚ/を連続で発音……

▼母音/ɔɚ/(=/ɔr/)

関連記事
image
母音【 /ɔɚ/ (/ɔr/) 】発音の仕方とコツ (「オアー」or) 母音/ɔɚ/(/ɔr/)はどんな音? 母音/ɔɚ/(/ɔr/)は、日本語の「オ」に近い音の次に、/ɚ/を連続で発音……

子音/r/の発音の仕方とコツ

口の形:唇を軽く前に突き出して「ウ」の形からスタート

舌先:どこにも触れずに、舌全体を口の奥(喉の方)へグッと引き込みます。
スプーンのように舌の真ん中を少し凹ませるイメージです。

喉:ネイティブに近い音声が出せるようにするには、あくびをする時のように、喉の奥の空間(咽頭)を縦に広げるイメージを持って発声します。喉の奥が震えるような感覚で、リラックスするのがポイント。

以下、詳しく解説していきます!!

口(唇)の形と動き *これで上手になれる!重要ポイント*

子音Rの口の形①

唇の形 ①[発音の準備] :

唇をすぼめて、前に「う」の形へ突き出す

(*アヒル口や、タコの口のイメージ)

子音Rの口の形②

唇の形 ②[音を出す瞬間] :

突き出した唇を、声を出すと同時に「パッ」と横に少し緩める

【注意ポイント】
唇を丸めて突き出すことで、口の中の容積(響く空間)が広がり、/r/ 独特の渋い低音のような響きが生まれます。
唇を平らにしたまま(日本語の「ラ」の口のまま)発音しないようにしましょう。唇が横に広がったままだと、喉の奥が十分に狭まらず、日本語(カタカナ)の「ラ行」のような音になってしまいます。


★成功のコツは?
子音/r/の発音が上手くできなくて、日本語のカタカナ発音になってしまう方は、この窄める口の形が正しくできていません唇をすぼめることを意識すると、これだけで上手に発音できる方が多いです。鏡やカメラを見ながら練習してみましょう!

舌の位置と動き/口の中 (巻く方法&巻かない方法の2種類)

舌の位置 ① [巻く ver.](基本の形:反舌):
舌先を軽く上に向けて、上あご(歯茎の奥)に近づける(*上あごに触れないように注意)

舌の位置 ②[巻かない ver.](上級者向け裏技:緊張音): 舌先は下を向けたまま、舌の両脇を上の奥歯に優しく触れさせる→ 舌の「中央(奥側)」を盛り上げて、上あごとの間に”狭い隙間”を作るのがポイントで、その隙間から声を響かせます。

R 舌の位置②(舌を巻かない)

舌の位置 ②[巻かない ver.](上級者向け裏技:緊張音):
舌先は下を向けたまま、舌の両脇を上の奥歯に優しく触れさせる→ 舌の「中央(奥側)」を盛り上げて、上あごとの間に”狭い隙間”を作るのがポイントで、その隙間から声を響かせます。

【注意ポイント】
上あごや前歯に舌先をべったり付けないようにしましょう。/r/ は音の通り道を狭くする必要はありますが、完全に塞いでしまうと、日本語の「ラ」のように弾く音(叩音)になったり、別の音になってしまいます。
舌の奥に「声の通り道」を作ります。この通り道が潰れて舌が上あごに触れてしまうと、空気の滑らかな流れがブロックされ、/d/ や /l/ 、日本語のカタカナの「ラリルレロ」などの別の子音になってしまいます。

★成功のコツは?
「舌先はどこにも触れさせない」(舌先以外は奥歯などに触れてOK)&「舌の後ろ側をグッと奥(喉の方)へ引いて、響く隙間をキープする」ことになります。

/r/の入った英単語

/r/の入った英単語の実際の発音を聞きながら練習してみましょう!

Rから始まる単語(語頭の /r/)

声:音読さん

語中に子音の/r/がある単語

声:音読さん

子音+R(子音クラスタ)で始まる単語

PR /pr/

声:音読さん

BR /br/

声:音読さん

CR /kr/

スペル「cr」・発音は/kr/

声:音読さん

GR /gr/

声:音読さん

FR /fr/

声:音読さん

TR /tr/

/tr/の発音は/ʧr/(CH+R)の発音に近くなることがあります!

声:音読さん

DR /dr/

/dr/の発音は/ʤr/(J+R)の発音に近くなることがあります! 

声:音読さん

/r/の発音になるスペルは「r」

/r/はのスペルは 原則的に「r」のみになります

page top